436.在韓米軍増強ー2014.1.8 [国際ーアメリカ、韓国]
(a）日本語のニュース
アメリカが、来月1日から韓国に800人規模の陸軍の1個大隊を新たに派遣することになりました。
これは、アメリカの国防総省が7日発表した声明の中で明らかにしたもので、北朝鮮の脅威に備えて、韓国駐留のアメリカ軍の増強をはかるためとみられています。
アメリカ軍は、すでに韓国におよそ2万8500人の部隊やヘリコプター部隊を駐留させていますが、新たに派遣される陸軍の部隊は、戦車や装甲車両を使って戦闘にあたる部隊で、南部テキサス州の陸軍基地から派遣され、9か月ごとに別の部隊と交代するローデーションで展開することになっています。
（b）ニュースの背景
在韓米軍は、韓国に駐在しているアメリカ軍の陸・海・空軍部隊の総称のことで、1950～53年の朝鮮戦争の際に国連軍主力部隊として派遣され、その後も駐在しています。1990年代から世界的なアメリカ軍の再編計画によって段階的に削減され、2016年には完全撤退の予定でしたが、近年北朝鮮の政情が不安定になり朝鮮半島の緊張が続いているため、2010年再編後もおよそ28,500人規模の兵力を維持することが決定され、今回さらに増強されるものです。
アメリカは、1990年代以降、朝鮮半島で全面戦争が起こった場合、地上戦は韓国軍が担当し、アメリカは、海軍・空軍を中心に支援するという戦略を進めることになっており、韓国もこうした方向で戦略を進めることになっています。
(c）英語のニュース
The United States says that it will send 800 more soldiers and tanks and armored vehicles to South Korea next month amid mounting threat from North Korea.
The sending of the soldiers and tanks and vehicles from a base in Texas will begin a nine-month deployment in South Korea on February 1st.
At present, the United States has some 28,500 troops based in South Korea.
The annoucement on the deployment of additional U.S. troops was made at a time of raised tensions on the Korean peninsula after North Korea executed the powerful uncle of young leader Kim Jong Un last month.
((d）ニュースの比較研究
外国のメディアは、在韓米軍の増強に関する米国防総省の声明のニュースを中心に伝え、日本のメディアは、米韓外相会談で韓国の外相が「北東アジアでは、歴史認識をめぐる問題が和解と協力の妨げになっている」として、ケリー国務長官との間で、「緊張を緩和し、地域の平和と協力を推進するための努力を強化することで合意した」 ことを明らかにしたニュースを中心に伝えました。
代表的なメディアの報道を紹介しましょう。
アメリカの『The New York Times』紙は、"Additional U.S. Battalion Going to South Korea"（アメリカ軍の大隊、韓国に増派）という見出しで、"The Pentagon announced Tuesday that 800 soldiers, about 40 Abrams battle tanks and 40 armored infantry fighting vehicles would be deployed to South Korea next month as part of the Defense Department's "rebalance" of forces across Asia and the Pacific"（アメリカの国防総省が発表したところによると、800人の兵士、およそ40台の戦車、40台の装甲車両を来月韓国に展開させることになった。これは、国防総省のアジア・太平洋の軍の”再均衡”計画の一部である）と報じました。
中国の『Xinhua（新華社）』通信は、"U.S., South Korea vow to face DPRK threat"（米韓、朝鮮民主主義人民共和国（DPRK)の脅威に対峙誓う）という見出しで、"Top diplomats from the United States and South Korea vowed Tuesday to face any threat or provocation by the Democratic People's Republic of Korea(DPRK) as the Pentagon sent more roops to South Korea"（アメリカと韓国の外交官のトップは、朝鮮民主主義人民共和国（DPRK)のいかなる脅し、または挑発にも対峙することを誓った。アメリカ国防総省は、韓国に軍を増派した）と伝えました。
中東・カタールの『Al Jazeera』放送は、"US sends troops and tanks to South Korea / Additional forces, including 40 main battle tanks, sent to peninsula during time of raised tensions between two Koreas"（アメリカ、韓国に軍隊と戦車を派遣,/ 韓国と北朝鮮の間の緊張が高まっている中で、40台の主力戦車などを朝鮮半島に増派）という見出しで、"The United States is to deploy more troops and heavy tanks in South Korea as part of a military rebalance at a time of raised tensions on the Korea peninsula"（アメリカは、朝鮮半島の緊張が高まっている中で、軍事的なバランスを再調整するために、軍隊と重戦車を増派する予定だ）と報じました。
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アメリカが、来月1日から韓国に800人規模の陸軍の1個大隊を新たに派遣することになりました。
これは、アメリカの国防総省が7日発表した声明の中で明らかにしたもので、北朝鮮の脅威に備えて、韓国駐留のアメリカ軍の増強をはかるためとみられています。
アメリカ軍は、すでに韓国におよそ2万8500人の部隊やヘリコプター部隊を駐留させていますが、新たに派遣される陸軍の部隊は、戦車や装甲車両を使って戦闘にあたる部隊で、南部テキサス州の陸軍基地から派遣され、9か月ごとに別の部隊と交代するローデーションで展開することになっています。
（b）ニュースの背景
在韓米軍は、韓国に駐在しているアメリカ軍の陸・海・空軍部隊の総称のことで、1950～53年の朝鮮戦争の際に国連軍主力部隊として派遣され、その後も駐在しています。1990年代から世界的なアメリカ軍の再編計画によって段階的に削減され、2016年には完全撤退の予定でしたが、近年北朝鮮の政情が不安定になり朝鮮半島の緊張が続いているため、2010年再編後もおよそ28,500人規模の兵力を維持することが決定され、今回さらに増強されるものです。
アメリカは、1990年代以降、朝鮮半島で全面戦争が起こった場合、地上戦は韓国軍が担当し、アメリカは、海軍・空軍を中心に支援するという戦略を進めることになっており、韓国もこうした方向で戦略を進めることになっています。
(c）英語のニュース
The United States says that it will send 800 more soldiers and tanks and armored vehicles to South Korea next month amid mounting threat from North Korea.
The sending of the soldiers and tanks and vehicles from a base in Texas will begin a nine-month deployment in South Korea on February 1st.
At present, the United States has some 28,500 troops based in South Korea.
The annoucement on the deployment of additional U.S. troops was made at a time of raised tensions on the Korean peninsula after North Korea executed the powerful uncle of young leader Kim Jong Un last month.
((d）ニュースの比較研究
外国のメディアは、在韓米軍の増強に関する米国防総省の声明のニュースを中心に伝え、日本のメディアは、米韓外相会談で韓国の外相が「北東アジアでは、歴史認識をめぐる問題が和解と協力の妨げになっている」として、ケリー国務長官との間で、「緊張を緩和し、地域の平和と協力を推進するための努力を強化することで合意した」 ことを明らかにしたニュースを中心に伝えました。
代表的なメディアの報道を紹介しましょう。
アメリカの『The New York Times』紙は、"Additional U.S. Battalion Going to South Korea"（アメリカ軍の大隊、韓国に増派）という見出しで、"The Pentagon announced Tuesday that 800 soldiers, about 40 Abrams battle tanks and 40 armored infantry fighting vehicles would be deployed to South Korea next month as part of the Defense Department's "rebalance" of forces across Asia and the Pacific"（アメリカの国防総省が発表したところによると、800人の兵士、およそ40台の戦車、40台の装甲車両を来月韓国に展開させることになった。これは、国防総省のアジア・太平洋の軍の”再均衡”計画の一部である）と報じました。
中国の『Xinhua（新華社）』通信は、"U.S., South Korea vow to face DPRK threat"（米韓、朝鮮民主主義人民共和国（DPRK)の脅威に対峙誓う）という見出しで、"Top diplomats from the United States and South Korea vowed Tuesday to face any threat or provocation by the Democratic People's Republic of Korea(DPRK) as the Pentagon sent more roops to South Korea"（アメリカと韓国の外交官のトップは、朝鮮民主主義人民共和国（DPRK)のいかなる脅し、または挑発にも対峙することを誓った。アメリカ国防総省は、韓国に軍を増派した）と伝えました。
中東・カタールの『Al Jazeera』放送は、"US sends troops and tanks to South Korea / Additional forces, including 40 main battle tanks, sent to peninsula during time of raised tensions between two Koreas"（アメリカ、韓国に軍隊と戦車を派遣,/ 韓国と北朝鮮の間の緊張が高まっている中で、40台の主力戦車などを朝鮮半島に増派）という見出しで、"The United States is to deploy more troops and heavy tanks in South Korea as part of a military rebalance at a time of raised tensions on the Korea peninsula"（アメリカは、朝鮮半島の緊張が高まっている中で、軍事的なバランスを再調整するために、軍隊と重戦車を増派する予定だ）と報じました。
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